信濃紀行‐10 指で味わう御馳走!

宿に帰って、温泉に浸かり 冷えた体を温めます。
お風呂も段差の無いバリアフリーです。
洗い場と浴槽の関係もシンプルで分かり易いです。
此れなら一人で来ても大丈夫でしょう。
大きな窓から暮れていく安曇野の空を眺めながら
広い浴槽でのんびりします。

疲れも取れて、お腹がぐるぐるです。
お食事所は、椅子席に成っています。
もう夕食を済ませたトレ君は床で寝るばかりです。
テーブルの上には沢山の料理が並んでいます。
献立表を読んでもらったり、仲居さんに
料理の内容を説明してもらったりします。
うんうんと分ったように聞きますが。
現実の内容は理解出来てません。
問題は八寸と言うのでしょうか、真ん中の
大皿に盛られた、細々とした小鉢が沢山の料理があります
形態を確かめる為に、ついつい手で触ってしまいます。
ついでに手づかみで食べてしまったりも有りです。
「行儀が悪くってご免!」と、失礼を詫びると、
「我らも皆そうだったよ」と、Kさんが言います。
ガイドボランティアの方々で、アイマスクでの
食事体験をした事があって、
やっぱりその時、皆さん手で触って食べたのだそうです。
見えてる頃は目で味わいました。
見えないので指先で味わいます。

お皿持って「此れ何?」って、聞くとです。
「食べりゃ分るよ」と、よく言われます。
口にする前に、イメージと言うか、心構えと言うか
何かヒントが欲しいですよね。
だからついつい手でみてしまうのです。
テーブルに並んだ料理の後にも、
揚げ物、汁物、と出てきます。
そして、最後は信州蕎麦ですね。
昼間の蕎麦と違って、冷たくさっぱりした出汁で
美味しかった!ご馳走様、満足の満腹です。