トレ君は怒っています。
鼻をひくひくさせて、
バスに戻ってきた我らをチェックです。
「何してたの?」「何か美味しい物食べてたでしょう」
敏感な鼻でクンクンです。
楽しそうに帰って来た我らは、
スルメの良い匂いがプンプンなんでしょう!
「手に持ってんじゃないの?」と、
手の平に鼻を突っ込んで来ます。
「なーんも持ってないよ!」と、両手を広げて見せると、
今度はポケットをチェックです。
それではと、お水を上げると、やっとダウンです。
雪で屋外の観光はキャンセルで、
近くの小さな水族館に向かいます。
小さな水族館は触って見れます。
入って直ぐに低い水槽が在ります。
トラボラさんが水槽から
ザリガニを掴みだして持たせてくれます。
思ったより大きい、握り拳より大きな貝です。
貝の隙間に指を入れると、ザリガニがもそもそします。
ヒトデも触ります。綺麗な星型です。
ホールの真ん中に、高さ二メートルほどの
大きな水槽が在ります。
鮫や鯛など沢山の魚が泳いでいるそうです。
僕の目には青い水がもやもやと揺らめくだけです。
一番奥はカニ類の水槽です。
此方も暗くって見えません。
柱の所に高足蟹の甲羅と鋏の部分が
剥製にして飾られて在ります。
わー、大きい!高切りバサミの様な鋏です。
甲羅は僕の出っ腹ほども有ります。
全長二メートルは有る!とか、
海底で追っ掛けられたら怖いです。
まるでSF映画の世界です。
もっともっと触れる剥製が有るとうれしいなぁ!
盲導犬は初めてとの事で、館長さんが記念撮影です。
「トレ君、ポーズが上手!」と、
トラボラさんに褒められます。
そうです、トレ君は元モデルです。よ!
それから竹細工で作った蟹を見せられます。
色んな形が有って、傘を持って踊っていたりもします。
竹の節と使って蟹の関節を旨く表現しています。
ワークショップで制作出来ます。
どんなオリジナルな蟹さんが生まれるでしょうか?
デモ今日は我らは突然の訪問なので作りません。