リュックが無い!
熟睡してる間に盗まれたのでしょうか?
おろおろしていると、
そんな只ならぬ空気を察したのでしょうか、
爆睡していたトレイス君もびっくり眼で
顔を上げてキョロキョロです。
「あっ!」 其の顔の向こうに・・何かが・・
通路に僕のリュックが転がってます。
岡山駅到着です。
わー!焦って降りる準備です。
乗客のの皆さん、もう降りてます。
駅にお願いしていたガイドさん、
座席まで迎えにきてくれます。
乗り換えの四国線には少し時間が有ります。
ホームのベンチに案内され待ちます。
すると、そよっと生暖かな不穏な風がそよいで、
辺りが 一瞬に暗くなり、
ピッカー、ゴローと雷鳴が轟いて、
ドッシャーと激しい雨です。
ホームの真ん中まで雨の飛沫が来ます。
不安そうにトレイス君は擦り寄ってきます。
「トレイス君 どうしよう」 どこかに非難しようか?
未だガイドさんが来ませんが、立ち上がって
移動しようと思った頃、
空がすーっと明るく成って、雷鳴が遠のいて行きます。
四国線の時間が来て、
案内されて無事乗り込みます。
雷鳴に送られ、傷だらけで旅した
モニタリング山陰旅行は終わります。
トレイス君との楽しい思い出が、また一つ増えました。
長々と書きましたが、詠んで頂いた方、
ありがとう御座いました。・・おわり・・・