月別アーカイブ: 2013年12月

盛りだくさんの一日にも終りが・・

27・28日 もう直ぐ明日です。
 二十八日は盛り沢山 未だ続いてます。
腹もいっぱい 疲れたし 眠りたいけど・・
トランク詰めをして置かねば・・
 要らない服を底に詰め込んで
お土産は壊れないように 丁寧に整理して・・
しかしパジャマは朝しか入れれません!
大体のところまで出来ました。
じぃじぃは 未だ悪戦苦闘です。
コートを如何するか?で迷っています。
日本に電話・・日本も寒い!と言う答えです。
コートは出しておかなきゃ。

 其れで 僕が先にバスルームを使います。
温まった ところで一気に寝ましょう!
うとうとして 目覚めます。時刻は午前一時です。
うん じぃじぃの気配が有りません。
あっ!またまた バスタブでお休みの様子です。
毛布を持っていって掛けて上げようか?
そうも行かず 声を掛けます。
わっ わっ!と言いつつ じぃじぃさんが起きてきます。

 もう一眠り 次は三時に目覚めます。
三時半までベットに居て 起きます。
服を着替え トランクにパジャマを詰め込んで
完全にロックもします。
日本までトランクは僕の手を離れ独り旅!です。

深夜にトイレ騒動

26・28 深夜 トイレ騒動
 ファドレストランのディナーは今回の旅行で
一番 美味しいステーキでした。
ツアーの最終日は 飲み物は旅行社のおごりです。
じぃじぃさんはビールにワインと飲んで上機嫌
僕は 明日の長旅 腹具合が心配でアルコールは遠慮です。

 明朝は四時にモーニングコール
四時半にトランクを出して下さい! 五時出発と言われます。
そして朝食用のパンとジュースと林檎と水が配られます。

 あっ!そうだ トイレットペーパーを貰っておかねば・・
昨夜の事・・リスボンのホテルは連泊です・・
トイレに入るとぺーぱーが有りません!なんて事だ
じぃじぃペーパー無いけど如何したの?と聞くと
化粧台のティシュを使った!と 言ってます。
ティシュは水に溶けません トイレが詰まったら大変
浴槽に続いて大洪水が起こります。此方が もっと酷い事に!!
 あっちこっちトイレットペーパー大捜査
やっと 一個見つけます。

 イベリア半島辺りのトイレットペーパーは ごわごわ
もう 半分ほども無くって手間ス。
紙質が悪いだけでなく ペーパーホルダーも 
いかげんです。外れやすくペーパーが 床にころころ
 其れに ホルダーの位置も いかげん 便器の後ろにあったり・・
ペーパーを横に繰り出す仕組みだったり 使う身に成ってません!

 フロントから届いたトイレットペーパーは
何と一個です。持っていきゃしないから 二個か三個
常に予備が欲しい!腹くだしたらどうするのさ!

宿命の歌 ファドを聴きながら・・

25・28日 夜 宿命の歌ファドを聞きながら・・
 ファドレストランに入ります。ひっそり
今夜は我らだけでしょうか?
 ディナーの皿が出て 暫くするとギターの調律が始まり
突然に歌です。
皆さん 急いでおしゃべりを止め 集中です。
朗々と歌い上げると言うのでもなく・・
せつせつと 歌い込む って感じでもなく・・
どう表現すれば良いのか?
柔らかいのに強い 強いのに悲しみのある
男性歌手の歌声が館内に そして心に響きます。
いいねー! って我らは うなづき合います。
感動の拍手です。いつの間にか館内は満員のよう
あっちこっちから歓声も飛びます。
ポルトガルの伝統音楽ファドは宿命や運命を歌っているとか・・
三曲歌って 間が有り 次は女性歌手です。
 あれっ!聞いたような歌声です。曲の合い間に
藤圭子さんに似てたね!演歌だ!と 誰彼と無く言います。
彼女もRPだったんだ!って話も出ます。
目が見えなく成って!と報道されてました。
我らと同じ網膜の難病だったんですか?
もう一度 頑張って 宿命の歌 ファドを歌って欲しかった!です。

 第三ステージが始まります。また女性歌手です。
皆 ちょっとがっくり 男性歌手を聞きたかったのです。
三十分おきに ステージが変わり 夜中まで続きます。
もっと もっと素晴らしいファドが聴けるのでは?と期待です。
しかし 我らは明日が早いのでココラで引き上げます。
せめてCDを買いたい!売ってないそうです。
なんて商売気の無い! 気持ちは残るが・・残念

13時間を越えて働けません!

24・28日 深けていく最後の夜に・・
 ポルトガルの電灯音楽 ファドを聴きながらの
ディナーを楽しむレストランに向かいます。
 スペインはバルセロナから 同行して頂いた
専用バス 余談ですがベンツです。同行の運転手さん
ガイドさん 此れでお別れです。
六日間に渡り 一万キロの旅 有難う御座います。

 またしても レストランまでの一時間 ガイドさんのお話
今回は演説でしょうか?
日本の良さを讃えます。川端康成さんの ノーベル賞受賞記念の
美しい日本の講演にも勝る日本賛美です。
日本は料理もトイレも こまやかな心遣いがあります。
人柄もマナーも良い!そこでしかしが入ります。
先の大震災での原発事故での 政治や行政の対応です。
ガイドさんは二本で教師をしていたが 日本の教育の在り方に
不満を持って 退職 スペインに来たそうです。

ファド レストランに到着です。
専用バスは帰っていきます。
バスは二時間置きに休憩 連続 十三時間を超えて働いてはいけない!
って厳格な決まりがあるのだそうです。
数年前 スペインでも観光バスの大きな事故が有りました。
日本でも運転手さんの過剰労働が問題に成ってます。
其れで 我らがレストランからの帰りは 別のバスが迎えに来ます。
添乗員さんが 我らの手荷物を 先にホテルまで運んで行ってくれます。
規則を守るのは 中々面倒です。
しかるに運転手さんはリスボンの人だそうで・・
今夜は家族と食卓を囲めますね。

最後の夜は盛り沢山

23・28日 最後の夜は盛り沢山!
 王宮を出ると 外はすでに宵闇が迫っています。
高原の澄んだ空には星達が輝きはじめるのでしょう!
もうちょっと見えるといいのにな!とか
見えてる頃に来ればよかった!など 声が漏れ聞こえます。
我らは視覚障害者のツアーです・・折角の綺麗な景色も
珍しい建築も 鮮やかには見えません。
悔やんでも 嘆いても仕方の無い事です。が・・

 小さなお土産屋さんに入ります。
鳥の形の民芸品が有ります。民芸品 黒い羽の文様です。
ピカソの絵に似ています。
僕は王宮の小さな樹脂の模型を買います。
じぃじぃは ワインを買いたい!と言ってるので
皆さん こぞってワインショップに・・
此方の店もシンプルで感じが良いです。
こんな店のオーナーに成りたい!と思いつつ次へ・・
今日は ツアー最後の夜 盛り沢山のメニューです。

暮れなずむ王宮

22・28日 夕刻 暮れなずむ王宮
 岬から一時間ほど走って 詩人バイロンが
エデンの園 と讃えたシントラ王宮に・・
綺麗だなぁー!と添乗員さんが感嘆の声を上げてます。
晴れ渡った空が コバルト 茜 と変化させながら
深いマリンブルー の谷間に沈んでいく 
かって栄華を誇った王宮は 夢の様な美しさでしょう!
もう 僕には ただただ重いグレーの世界です。

 思い返せば 四十数年前 いずれ失明しますよ!と
医者に宣告され 其れならば 其の前に世界を見ておこう!と
地球の歩き方のハンドブックを片手に 横浜から出航
ハバロスク ナホトカとユーラシア大陸の東の端の方から
始まった僕の旅ですが・・ロシア 東欧 北欧 西欧と 折に触れ
巡り 少しは光の有る間に ユーラシア大陸の西の端に
到達したのだ!と思うと 先ほどの何のドラマの無い 
ロカ岬の風景も 感慨深く思えるのです。

 シントラ王宮はスペイン風の外観に イスラム様式の
タイルと漆喰のデザインが施された瀟洒な建築です。
山並みに沿って建てられているので部屋の移動に段差が在ります。
一番上り詰めた所に 王様お気に入りの部屋があります。
相対する山裾に貴族らの館の立ち並ぶのが望めます。
僕も気に入りました。
残されている 大きなキャビネットは見事な彫刻が
前面いっぱいにほりこまれています。

此処は地の果て・・

21・28日午後 此処に地終り 海始まる
午後は ユーラシア大陸 ヨーロッパ大陸の
最西端ロカ岬に向かいます。
 此の岬から 一枚の絵葉書を 間違えて送った事から
始まる 宮本輝著 此処に地終り 海始まる の
小説があります。
 先ず 其の引用された詩文が刻まれた記念碑を触ります。
其れから岬の最先端に立ちます。
強い風が吹いていますが・・其れほど荒い波でもなく
島影は無く 陽光に白く光る海が 何処までも
ドラマチックな気分を誘うでも無く ただ開けています。
 ロカ岬の絵葉書を受け取った彼女は・・
一度は 行ってみたい!と彼に言います。
如何って事無いとこだよ!越前岬の方が よほど良い!
と、彼は彼女に答えます。
海に囲まれて暮す我らには 幾らでも感動的な岬を
目にする事が出来ます。

 ずーと昔 地球が丸いと考えられて無かった頃
此処で陸地は果て 其の先には 滝のように海の水が
流れ落ちる!と思われていた頃には
此の穏やかな岬にも 強い思い入れが有ったのでしょう。

 オフィスで記念の証明書が発行されています。
此処に地終り 海始まる!の詩文がポルトガル語や
英語などで印刷された広い紙に 今日の日付を入れてくれます。
僕は其の紙の印字が全然見えなかったので・・
犬なら犬らしく マーキングのみしてきました。

 

ポルトガル料理は・・

20・28日 リスボンの街ぶら
 港に近い 此の辺りはイタリアのアマルフィ!
バスで向かったリスボンの中心街は瀟洒な街並みで
とてもお洒落 東京の代官山?って感じです。
ケイブルカーが走っている所はロスアンジェルス?
 スペインの街並みに比べ 格段に洗練されてます。
急な坂を登る為 路上にエレベーターの塔が有ります。
黄色や赤のトランザム藻行き交います。

 ポルトガルと言えば 思い出すのは
カステラの元祖のお菓子です。
綺麗なお菓子やさんに入ります。
えっ!此れですか? 丸いしー
何だか 普通のスポンジケーキみたいですが・・?
 先ほど食べた 焼き菓子は有りませんか?
よく似たので 最中の皮に包まれたのが有ります。
どれどれ 一つ味見に買ってみましょう!

ランチはポルトガル料理だと!
お菓子はカステラ 料理はテンプーラ 期待です。
天麩羅大好きです。
じぃじぃが甘いポルトガルワインは嫌だ!と
拒んでいたの思い出すが・・何を食べたか思い出せません。
多分 大して美味しくもなく ひどく不味くも無かったのかな?
 
 思い返して 今の旅行で厭だった料理に
いわしの塩焼きが・・半焼けで生臭かったし・・
小骨もあって もともと苦手だし・・
でも 山口のSさん お変わりをもらった!と つわものじゃ
 美味しい思い出は
魚貝類 貝柱とかを春巻きの皮で包み焼き!
ワインに合ってました。

エスプレッソと紅茶のミックス

19・28日午前 飲むと出る!
 美味しいお菓子に 飲み物はコーヒー
エスプレッソが小さなカップで運ばれてきます。
苦さが爽やか 甘いお菓子にぴったり・・
でも ちょっと少ない 物足りない気分!
我らは おっさん四人のテーブルです。
山口のSさんは紅茶を飲んでます。
大阪のIさんが 紅茶はポットで来ていて・・
コップ二 三倍分は有るよ!と言います。
もう 貰う気?奪い取る気 充分です。
エスプレッソの三人は 残りのポットの紅茶を 分けます。
しかし 見えない我ら 小さなデミタスカップに注ぐのは大変
あー でも美味しかった! ありがとう
エスプレッソと紅茶のミックス 後口がさっぱり!イイネ

 イベリア半島 トイレ事情 飲むと出ます。
小便器は ほぼ二種類 六十センチ角ぐらいのか
小さな丸いのか?です。
角いのは 見栄を張ってるのか ほとんど高い!
僕だと胸のレントゲンを撮る様な感じ いつも背伸びです。
スペイン人は 日本人と身長は同じくらいと思うが・・
北欧の平均身長が百八十センチの所と同じくらい高い
其処まで高くする必要があるのだろうか?
 其れに反して丸い方は低い 僕の膝辺りに在る。
上面にかけてしまいそう!やれやれ
考えて無いんだね!と 現地ガイドさんが言います。

大航海時代

18・28日午前 大航海時代
 バスコ・ダ・ガマやエンリケ航海王子を讃えた
港のモニュメントなど見学です。
マルコポーロの東方見聞録に誘発され
東へ東へと航路が開け 日本との交易も始まったのです。
砦の塔やヨットハーバー ビジュアル的には素敵ですが・・
こんなの見るより 街に出て ゆっくりお土産を買ったり
珍しい物を探したりしたい!って 声も出ています。

 そう言えば 我らは街のショップを覗く時間も無い
バスの休憩所でトイレの後 ちょこっと ミニコンビニ?
キオスクの様な店を覗く日々です。
何か心に ずしっと来る物 買いたい!と
皆さん 心につのって来ているのです。
あー 早くも我らのツアーも 明日で終りです。

 次は ジェロニモス修道院 見学です。
大航海時代の威厳を感じる頑強な建物ですが・・
残念にも 僕の目には全貌は見えません!
修道院名物のお菓子が有るとかで 付属のカフェに
かなり広く 沢山の人で賑ってます。
 お菓子が来ます。パリッとした皮につつまれた
生クリームの円やかで甘く 焼き立てです。
うーん これは美味しい!